■あさみちゆき
コンサート・ツアー〜あさみのうた〜




コンサート・ツアー〜あさみのうた〜

5月23日 東京・中野サンプラザホール

公園から始まった一歩、その歩みは中野サンプラザへ!

2000人収容の大ホール、中野サンプラザに、全国コンサートツアーの皮切りとして公園の歌姫・あさみちゆきが立った。
数多の有名歌手が踏んできたこの大舞台だが、なんと当日券も売り切れる程の人気ぶり。幕が上がった舞台上にはポツンとビール箱があり、脇にはラジカセ。そして開演のブザーが鳴る…。

大きな拍手の中に現れたあさみちゆきは、ニコリともせずにビール箱のステージに立つと、カラオケで『圭子の夢は夜ひらく』を唄い始めた。
その低音が作り出す暗闇は、普段の彼女の可憐なイメージが思い出せないほど重く、深い。改めて彼女の原点がそこにあるのを知る。

照明が明るくなり、温かいアコースティックの伴奏でデビュー曲『紙ふうせん』が始まると、彼女にいつもの笑顔が戻った。

今回のステージは2部構成だ。前半は'70年代をイメージしたスカーフにロングスカート姿で、オリジナル曲に加えてカルメン・マキやりりィなど、'70年代のヒット曲をカバーしてバラエティー豊かに聴かせる。

後半は、「やっぱり私はこのスタイルが楽かな〜」とお馴染みのジーンズ姿で登場。
ステージには新曲にちなんだ“あさがお”が絡まるブランコ、電柱…と、どこか懐かしくなるような風景。
そんな中で、観客は『ふるさと』を大合唱したり、青いサイリュームライトを一緒に振ったりして和やかに楽しむ。ラテン風のギター伴奏でしっとりと味付けした“あさみちゆきバージョン”の『兄弟船』には大喝采が沸き起こった。そして、バラード『あした』でコンサートを壮大に締めくくる。

…が、もちろんそれで終わるはずはなく、アンコール。スタッフTシャツを着て笑顔で再登場したちゆきちゃんが、ここで真骨頂を見せた。公園でのライブと同じように…と、マイクを通さない生ギターと生声の弾き語りで『井の頭線』を唄い出すと、客席は水を打ったように静まり返って耳を傾ける。
公園の片隅で始まった、ただ生声で唄い、それを聴くというシンプルな共同作業は、この日、こんなに大きな中野サンプラザホールすらも飲み込んでしまった。

興奮冷めやらぬうちに、彼女の代表曲『青春のたまり場』でアンコールに幕。
ツアーはこれから! 皆様もぜひ一度“たまり場”に参加してみてください。


 

*情報・写真提供「歌の手帖」
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